アフリカ原産の美容オイルには、乾燥や紫外線から肌を守るオイルが色々あります。伝統的に色々な用途で使用されていますが、中でも現地はもちろんのこと、欧米始め世界的な人気オイルをここではご紹介します。
NO.1 マルラオイル
アフリカ大陸で暮らす人々は、強い陽射し、紫外線から肌を守るために、色々な植物の種子を利用してきました。中でも最もポピュラーなのが「マルラオイル」です。日本での知名度はまだあまりありません。が、既にアメリカを始め、欧米各国の高級化粧品等で使用されて、人気が出てきています。
マルラの樹は上の写真ですが、昔CMで「この木何の木、気になる木~♪」と歌われたCMに出てきた木に何となく似ていますね。この木になる果実の種子から搾られるのがマルラオイルです。
マルラオイルの特徴は、抗炎症(抗掻痒)、抗酸化作用があり、肌の保湿だけでなく、赤みや痒みといった炎症を抑える働きもあるそうです。肌が弱い方、アトピー肌の方には気になりますね。
ちなみに、種以外の利用法ですが、果物は普通に食べられるとともに、地場のビールへと醸造されます。通称「マルラリカー」と呼ばれ、地元だけでなく、いまや世界中で飲むことができます。樹皮は医療用に使われています。
※マルラオイルに含まれる脂肪酸: ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸等。
No.2 カラハリメロンシードオイル
カラハリメロンは、カラハリ砂漠周辺に自生するウリ科の植物ですが、見た目はご覧のとおり、スイカみたいですね。この種から搾られるシードオイルは、ヨーロッパの大手化粧品会社でも広く使われています。オイルの特徴として、保湿効果や皮膚の再生、厳しい環境下での皮膚や毛髪の保護などにも役立ちます。ダメージ肌やダメージヘア対策には優れたオイルとして、日本でもこれから注目されるでしょう。
ちなみに、このカラハリメロンを割ってみると、
このように黄色い果肉をしています。スイカ味なんでしょうか、、食べてみたいですね。
No.3 バオバブオイル
バオバブの木は、童話「星の王子さま」の中で星を破壊する巨木として描かれ、神の怒りを買い、上下逆さまにされた話が残っています。見た目もそのように見えますね。サバンナ地帯に多く自生しており、沢山の水分を幹に蓄えていますが、乾季になると葉を落とし休眠に入ります。その間に蓄えていた水分で生き延びます。
果肉は食物繊維やビタミンC、カルシウムが豊富で、抗酸化力も高いため、栄養補助食品にも使われます。セネガルでは「サルのパン」とも呼ばれています。種子からとれるオイルは、ベタつかず、さらっとした感触で非常に浸透性が良く、クリームやローション、ボディバター、その他の化粧品に少量配合するだけで、リッチな感触と栄養を与えることができます。また、ビタミンA,D,Eが豊富なため、酸化しにくく、皮膚の再生、改善のスキンケアやヘアケアにもお勧めです。
バオバブ果実
No.4 モンゴンゴオイル
モンゴンゴは、アフリカでは果実とナッツともに主食のようによく食べられています。実はとても栄養価が高く、ナッツから抽出されたオイルは、保湿作用に優れ、クリーム、ローションを始め、美容商品に幅広く使用されています。アフリカでは、天然の日焼け止めとして砂漠という厳しい環境から皮膚を保護するためにも利用されています。
さて、いかがでしたでしょうか? アフリカでは至る所に自生しているものばかりで、オイルの利用は現地の人の生活の糧としても根付いています。これらのオイルを使った商品については、また次の機会でご紹介します。